子どもが熱を出して教えてくれた

レンが熱を出して3日目。

自立心旺盛で生命力あふれる息子は、弱っているととても可愛い。

ついつい葛湯を作ったり、塩握りを作ったり(食べたいと言う)

抱っこしてトイレに連れて行ったり、

一日中、甲斐甲斐しく世話をしてしまう。


夜に何度も何度も起きてはハグを求めてきたり

首元に手を添えて、熱を逃してやったりしていると

夜も全然眠れない。


でも、振り返ると夜泣くことが多かった蓮は

3歳くらいまでずっとそんなんで

私は朝まで熟睡したことなんて妊婦の頃からなかった。


そんなこと不可能だと思うけれど、

不可能なことをできるようにさせてくれたのが赤ちゃん。


無条件の愛ってやつを

私に叩き込んでくれたのがレン。


お母さん業は超フィジカルな修行。

「自分の時間」ってものを失って

自分っていうものを改めて育てていく修行。


人間の一生って本当によくできていて

そうやって自然に起こる人生の変化の中で

精神的(スピリチュアルな)成長ができるようにプログラムされている。


今、あたりまえになっていることが

4年前の私にはできなかった。


もっと自分のことばかり考えていたし、

自分の思い通りにならないことを悲しんでばかりいた。


自分が立派にならなきゃとか、

仕事をして世間や親に認められなきゃとか、

対外的なことばかり考えていた気がする。

(就職とか結婚とかいろんなことを世間並みにできない子だったから。)


私は今、彼の命を守って育むために生きていて

生きてるだけで私には意味があることを知っている。


それが私自身を育ててくれている。


正直に言うと、お母さんになるのはなかなかしんどい。

だけど、それだけやりがいのある仕事だ。


母親になるってのはすんごい大変なことだ。


家が燃えても

住むところがなくなっても

仕事がなくなっても

どんな状況でも

「大丈夫だよ」

って子どもに安心感を与えられるのはお母さんだけ。


すごい役割なんだなぁ。


もっともっとちゃんと

魂の底からお母さんになりたい。



やっとやっと生活環境が整ってきた最近

レンが火事のことをゆっくり振り返るようになっています。


「燃えたうちに帰りたいな。」

「燃えちゃったおもちゃの中に台所あったよね。」

「パパとママと作ったお家が好きだった。」

「ママのお弁当が好きだった。」

「蓮のおうちはなんでもう住めないの?」

「蓮のおもちゃは全部燃えちゃったんだよね。」

「一緒に電車に乗ったお友達が好きだったからまた会いたい。」


実は私たちも最近やっと振り返ることができてきている。


自覚はなかったけれど今まではサバイブで必死だったのだろうな。


「家をどうしよう。」

「仕事をどうしよう。」

「今私たちに何ができる?」


大丈夫って信じてるけど

役所や警察、消防、税務署、そんなやり取り。

聞き取り、補助金の申請、聞き取り。

燃えた家の撤去に対する地域の人からのクレーム。

そこへの謝罪。

不要品を送ってくる人もいてそれの処分。

不用品を送りたいと言う人への対応。

「心配しているよ」ってアピールするだけの知人からのメール

ついつい真面目にその返信。


まさに

「人間って!!」

の世界を体験。


普段だったら適当にスルーできるようなメールにも

「助けてくれないなら、ほっといてくれ!!」

心が重くなる。



心の余白以上にやることは山積みだった。


今までみたいに仕事をして

家族を養っていく心の余裕もなかった。



自分たちが作り出した理想の暮らしを思い出す余裕がなかった。

思い出したら悲しくなっちゃう。


進めなくなっちゃう。


あたりまえだけれど、

こんな境遇に共感してくれる人は周りにいなかったし

話ができる人もいなかった。


誰かに話をしたいなと思ってチャレンジしても

いつも悲しい気持ちになって口をつぐんだ。


振り返ると、あぁしんどかったんだなぁ。


共感してもらえないことが辛かったんだなぁ。

だけど、乗り越えたんだなぁ。

まだ悔しい気持ちや、

誰かに理解されたいって気持ちがあるんだなぁ。


全ての人に対して

自分の子どもに対してするように

理解されなくても、誤解されていても

あなたの幸せを祈っているよって

そんなふうに思うことができたらきっと一番いい。


世界中のお母さん

ありがとう。


私たちを支えてくれている人

誰かを支えようとしてくれている人

ほんとにみんなありがとう。


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