音の色と動きの色が混ざった夜

今日もヴィンヤサクラス。
カラダが歓喜の状態に入り
覚醒状態でアーサナをしていた。

クラスが終わった後先生に
「君は前世はヨギだったんだろうね!」と言われる。
うん、たぶんそうだろう。

もう自分でも驚くほど凄いことになっていた。
背中から伸びる足は顔の方までペッタリとくっつき
ヘッドスタンドでは氣づけば頭は地面から離れ
足の裏が頭の方までやってきている。

集中のスイッチが入るとカラダは信じられないほど深いところへ行く。

昨日までできなかったことも当たり前のようにできている。
意識の枠が外れた途端にカラダの可動範囲もいっきに広がる。

自分ではないものがカラダを動かしている。

私はただ外にいて、人ごとのようにその動きを見ている。

だけれども、そのムーブメントがもたらす脳内の波を
涙が出るほどの喜びと共に味わい尽くしている。

今自分がどこにいるのかすら怪しくなり
ただムーブメントの中にある自分の意識だけがぽっかりと浮かんでいるようで
自分という存在が、あらゆる感情的関係性から無関係な存在であるような感覚になる。

完全なるトランス状態に入り、なぜかシャバアーサナの中、カラダに帰る。

1時間半の練習の後、ふと自分に関係のある人がこの世界にいることを確認し
自分と社会とに繋がりがあることに安心感と驚きを感じる。

Yoga=繋ぐこと

個人としてのカラダと、大きな全体としてのカラダを繋ぐこと。

個人の呼吸がいつしか全体の呼吸の波に飲まれて、大きなひとつとなること。

少しハードにアーサナを重ねていくからこそ
広い空間の中、綱渡りのように繊細な一本線を探して動きを紡ぐことで
そんなところに久しぶりに行くことができた。

今の私は1人の練習ではここまではいけない。

子どもがいるとなかなか大きな波には乗れない。

ただのストレッチ程度のことしかできていないのだ。
Yogaがyogaにならない。

それが悪いこととも思わないし、残念だとも思わない。
こうして、たまにでも戻ってこれるだけで十分に幸せだ。

そう思った。

練習が終わった後、池のほとりに座っていると
ものすごいシンガーというかヨギというか宇宙人というか
とにかく次元を超えた表現者、存在に出会ってしまった。

彼に
「あなたはミュージシャンなの?」
と尋ねると困った顔をして
「ミュージシャン、ヨギ、父親、男性、訪問者、私はなんでもあって、別に決められた存在ではないよ。私は私だ。」
と答えた。本当に心から、そう思っているようだった。
あぁ、そうだ。
なぜヒトはヒトをカテゴライズしたり、職業に振り分けられたがったりするのだろう。
私は私、ただ存在し生きていて、そして死んでいくだけ。


ハルモニウムと共に歌い出した彼の声は時空を超えていた。
6オクターブくらいの波の中を
自由に、そして美しい秩序の中で動き回った。

自由は完全なる統制を超えたところにある。
型の修練を繰り返し繰り返し、そこですっかり意識が型を超えたところにある。

彼の声の自由さは、樹木が大地に根を張り宇宙に向かって伸びていく、それに似ていた。
幹が伸びると、そこに枝がつき、枝には花が咲き、
時に幹には違う植物が寄生し、違った色の花を咲かせ、
鳥や毛虫など鮮やかな色のゲストがやってきては思わぬ彩りと動きを与える。
時に古くなった木の皮は死んでこぼれ落ち、
土に還り、滋養を与えて樹に還る。
賑やかな循環は、鮮やかさと地味さを持って、淡々と瑞々しく繰り返されていく。。。

決して人工的に作られた自由な風のように根無し草に動き回る自由さではなかった。
私の大好きな自由だった。

私達は共に音の海に浸った。

あんな声は聞いたことがない。

あんな美しいマントラは聞いたことがない。

氣がついたら私のカラダは舞っていた。

私の声は歌っていた。

池の周りで繋がりあった声たちは
美しい波紋を作り
混ざり合い、広がった。

あんなに美しい音を見たことがない。
あんなに見える音を聴いたことがない。

魔法のような夜、氣がついたら2時間が経っていた。


ヒトというものは、カラダというものは
なんという可能性を秘めているのだろう。

どこまで深く潜り、高く飛ぶことができるのだろう。

その深さや高さは
カラダの内部、オトの内部を観察していった結果に過ぎないのだろう。

美しく深淵なエネルギーのダンスは
不思議な温度の中で醸されて混ざり合う。

願わくは、この探求と体験を
カタチとして外に表現することができますように。

未熟で怠惰なわたくしが
いつしか、このカラダを開発することができますように。

Yogaの先に行き着くことができますように。






*写真は今日とは関係なく、オーガニックコットンのドレスを着てデザイナーさんの家に行き、親子ではしゃぐの図。なんだか同じ顔。笑
 

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